DAISUKE UEHARA
上原 大祐
障害攻略エキスパート
2010年バンクーバーパラリンピック銀メダリスト。2012年にアメリカに渡り障がい児のスポーツ環境を学んだのち、引退後「NPO法人D-SHiPS32」を設立。障がい児に、スポーツ環境を提供したり、みんなが楽しめるユニバーサルビレッジを作り、誰もが夢に向かって挑戦できる社会を創造している。また企業ともコラボしながら、いくつもの商品開発を手がける。
障害があると、服の悩みはつきません。低身長・低体重だとちょうどいいサイズがない。筋力がないと着脱が大変。視覚に障害があるとコーディネートができない。かろうじて着られる服があってもデザインが良くない。
そこで障害攻略課は、株式会社ユナイテッドアローズ、Social WEnnovarotsとコラボレーションし、2018年4月に新レーベル「UNITED CREATIONS 041 with UNITED ARROWS LTD.」を立ち上げ、第一弾商品として6アイテムの受注を開始しました。(※現在はWHILLで販売中のアイテム以外は受注は一旦終了しています)
“041”は”ALL FOR ONE”を意味します。本プロジェクトでは障害のある「ひとり」を起点に、ひとりの服のお悩みを徹底的に深掘り、新しい服を発明することを目指しました。例えば、車いすユーザーの関根彩香さんは、スカートをほとんど履いたことがありませんでした。着脱が大変、センターラインが分からないのでヘルパーさんに履かせてもらうのが大変、床ずれが起きやすいので大変。とにかく大変。そこで今回発明された新しいスカートが「フレアにもタイトにもなるスカート」。ウエストから裾まで縦に伸びる5本のファスナーが特徴です。着脱が楽なのはもちろん、ファスナーを閉じるとタイトになり、開くとフレアスカートにります。真ん中のファスナーがスカートのセンター位置を知らせてくれる上に、重みでスカートがめくれにくいようになっています。機能性とデザイン性を徹底追及した結果、車いすユーザーではない女性からもオーダーが入っています。
大切にしたのは、障害のある「ひとり」を起点に、結果「万人」が「着たい」「穿きたい」と思うものを発明すること。今後「041」プロジェクトは「新しいファッション」の開発を引き続き行いながら、ファッション領域以外にもトライしていきますのでご期待下さい。
041 FASHION 販売サイト:WHILL※「フレアにもタイトにもなるスカート」「スタイにもなるエプロンドレス」「後ろが外せる2wayコート」の販売となります。
041 OFFICIAL PAGE:https://041.world/fashion/