DAISUKE UEHARA
上原 大祐
障害攻略エキスパート
2010年バンクーバーパラリンピック銀メダリスト。2012年にアメリカに渡り障がい児のスポーツ環境を学んだのち、引退後「NPO法人D-SHiPS32」を設立。障がい児に、スポーツ環境を提供したり、みんなが楽しめるユニバーサルビレッジを作り、誰もが夢に向かって挑戦できる社会を創造している。また企業ともコラボしながら、いくつもの商品開発を手がける。
車いすユーザーにとって着物はとにかく着づらい。時間がかかる。一度着たらトイレに行くのも大変。当然脱ぐのも大変。
そこで、2017年の夏に石川県中能登町であるショーが開催されました。その名も「KIMONALL SHOW」。5人の車いすモデルたちが、この日のためにつくられた「最短10秒で切られる着物」を纏い、ステージを沸かせました。
それは、上下セパレートになっており、かつ「前がはだけるのが嫌」という意見に応え、前身頃を固定した特殊な着物。つまりトップスはTシャツを着るように、ボトムスは半ズボンを穿くように着衣します。
モデルの皆様からも「人生で着た着物の中で、一番ストレスがなかった」「ふつうに私物として欲しい」などという声が上がりました。今後はレンタルや販売も予定しています。