DAISUKE UEHARA
上原 大祐
障害攻略エキスパート
2010年バンクーバーパラリンピック銀メダリスト。2012年にアメリカに渡り障がい児のスポーツ環境を学んだのち、引退後「NPO法人D-SHiPS32」を設立。障がい児に、スポーツ環境を提供したり、みんなが楽しめるユニバーサルビレッジを作り、誰もが夢に向かって挑戦できる社会を創造している。また企業ともコラボしながら、いくつもの商品開発を手がける。
・白杖で点字ブロックの上を歩いていたら、歩きスマホをしていた(であろう)人に衝突され舌打ちされた。
・車いすでアプローチできる新幹線の座席も少ない上に「みどりの窓口」での手続きに1時間半もかかり、結局、先方の予約方法に問題があり、予約したはずのチケットまで購入できず、出かけられなかった。
・身障者等用駐車場に郵便局の車が止まっていた。
・「障害児用バギー」に子供を乗せていたら「こんなに大きい子は早くベビーカーから卒業させなさい」と見知らぬ女性に突然言われた。
障害や病気があると、まだまだ苦労をしたり、心ない言葉をかけられることも多いのが日本の実情。そこで、「#nono2020」プロジェクトが立ち上がりました。SNSで「2020年までにこういうことのない社会を」という投稿をあげるときにハッシュタグをつけて頂き、障害攻略課で意見を集約しながら行政・企業と直接攻略法を練ります。
また、「nono2020会議」と銘打って、イベントという形で集約した意見をシェアしながら今何ができるかを話し合う機会も設けています。
更に、「ないマン」という漫画にすることで、社会課題をポップにお伝えすることもしています。多様なアプローチを取りながら、2020年までに日本のネガティブな「あるある」を「ないない」にしてきます。