DAISUKE UEHARA
上原 大祐
障害攻略エキスパート
2010年バンクーバーパラリンピック銀メダリスト。2012年にアメリカに渡り障がい児のスポーツ環境を学んだのち、引退後「NPO法人D-SHiPS32」を設立。障がい児に、スポーツ環境を提供したり、みんなが楽しめるユニバーサルビレッジを作り、誰もが夢に向かって挑戦できる社会を創造している。また企業ともコラボしながら、いくつもの商品開発を手がける。
「すべての人に点字を。」
サインが進化しても、点字は未だ「視覚障害者専用の文字」であり、晴眼者にとってその存在は希薄だ。 そのような状況に対し私たちは、点字と墨字が一体となった欧文・和文書体「Braille Neue」を開発しました。
点字のサインとしての問題点は、晴眼者にとってその存在が希薄であるにも関わらず、 スペースを取るため、結果として公共空間に必要最低限しか実装されないところにあります。 点字と墨字を同時に記述できることで、今まで実装されてこなかった場所に点字を実装したり、 既存の点字の上に墨字を上書きすることができるようになります。
このプロジェクトの目的は、点字と墨字が一体になった書体を、世の中に広めていくことにあります。 私は点字そのものを視覚障害者専用の文字という固定観念から解放し、 それこそ「ひとつの書体」として、万人が点字を自由に活用できるようにしたい。 やがて誰もが点字を読んだり、書いたりして、楽しく活用できるようになったとき、 本当の意味で障害者と健常者との間にある壁がひとつ取り払われるのではないでしょうか。
Braille Neue Official Pagehttp://brailleneue.com/